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結論。お客さんとスタッフの幸せだけを願って生きていた

僕は美容師をしていて2つ、楽しいと思うことがある。それは

お客様の笑顔を引き出せた時。

スタッフが楽しそうに仕事をしている時。

この2つ

そもそも、僕が美容師を始めたきっかけなんかはあまり意味もなく。

「ただなんとなく」

僕の性格を表しているような言葉だ。

好きになったものにもあまり興味を示さない。

でも好き。

美容学校に通っている時も業界のことは全くと言っていいほど何も知らなくて、

「好きな美容師は?」

の質問に、僕は誰一人の名前もあげられませんでした。

むしろ、

「美容師の名前なんて覚えてるもんなの??」

それくらいの人間でした。

そんなんだから就職先にも苦労しました。

友達が有名店に採用試験に行くって言っていた時も僕はその有名店の名前すら聞いたとこがなかった。

「え?なんか違うの?」

そんなこと言ったような記憶があります。

地元のサロンに内定をもらって安心しきっていた僕に卒業間近の「内定取り消し」という突然の波乱を巻き起こしてくれました。

経営難でした。

財政の悪化で新卒を採用できなくなったと学校に通達がきたそうです。

まぁ僕は何も思わなかったです。

「え、また就活しなきゃいけないのかよ・・」

それくらい。

卒業式が終わってから就職活動するとは夢にも思ってなかったしもうすでに採用募集が終わっ

ているお店がほとんどだった。

そこで拾ってもらったのが今のお店

特に募集はしていなかったけどなんとなく採用してくれた。

僕の考えに似ている。

就職してからは無我夢中で仕事した。

先輩に怒られながら安い給料で朝から晩まで。

仕事が終われば自主練が待っている。

サロンに一人残ってウィックと向き合う毎日。

自主練がない日は先輩と飲みに行って、朝まで大騒ぎ

次の日の仕事に死んだ目のまま行っていた。

それでも続けていたからスタイリストに上がってこれた。

夢にまで見たお客様を担当できるスタイリストにだ。

上がってすぐの僕は仕事をするのが恐かった。

お客様を担当するのが恐かった。

自信がなかったからだ。

全然楽しくないまま2年くらいが過ぎた。

店舗異動をした時

美容師としてのターニングポイントがやってきた。

はじめてお客様の支持を得る店舗を経験した。

毎日たくさんのお客様に支持をされた。

毎日予約が溢れていて、毎日充実していた。

その間に少しずつ僕の考えが変わっていくのがわかった。

少しでも携わるお客様を幸せにしてあげたいと思うようになっていた。

少しでも助けてくれるスタッフを大切にしたいと思うようになっていた。

気がつけば僕は仕事を楽しいと思うようになっていた。

美容師に興味を持つようになっていた。

僕はたくさんの美容室や美容師の人を参考にするようになっていた。

もっと研究してもっとお客様に支持を得たと思うようになっていた。

スタッフにいい影響をあたえられる人間になりたいと思うようになっていた。

思えば僕は常にお客様とスタッフのことを考えて今までやってきてた。

少し歪んでしまっていた時期もあったけれど根底は今も昔も変わらない。

「自分の手の届く範囲にいる人にはどうか幸せになってもらいたい」

きっとこれなんだと思う。

断言できない理由は

「ただなんとなく」そう思ったからなのかもしれない。

明日も明後日も僕は変わらず同じ場所で美容師をしている。

毎日お客様とスタッフの笑顔に出会うために。

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