ハサミとブラシと手の感覚|美容師の道具へのこだわり【高津の美容室SECIL高津店】

こんにちは。鈴木です。

サロンでカットをしていると、お客さまから「ハサミって、どれも同じなんですか」と聞かれることがあります。見た目はどれも似ていますし、切れればいいのだろうと思われるのも無理はありません。でも、美容師にとってハサミやブラシ、コームといった道具は、ただの作業用具ではありません。髪の流れや毛先の動き、乾かしたときのまとまりまで、道具の選び方と使い方がそのまま仕上がりに出ます。

今回は、日々サロンで使っている道具について、美容師の目線で書いてみます。道具そのものの話が中心ですが、読み終えたときに「自分の髪に合うカットって、こういうふうに決まっていくのか」と少しだけ感じてもらえたらうれしいです。

ハサミは「切る道具」ではなく「髪の流れを決める道具」

ハサミには、大きく分けてカット用のシザーと、量を調整するセニングシザーがあります。シザーは一本一本の切れ味や重さ、刃の開き方が違い、髪質や切りたいラインによって使い分けます。たとえば、やわらかい髪と硬い髪では、刃が髪に入っていく感覚がまったく違います。同じ長さに切る場合でも、どのハサミで、どの角度から刃を入れるかで、毛先の表情は変わります。

セニングも、すく量や毛先のなじみ方がハサミによって変わります。すきすぎると毛先がスカスカに見え、足りないと重さが残ります。カウンセリングで「軽くしたい」「動きを出したい」といったご希望をうかがったとき、美容師の頭の中では、どのハサミでどれくらい量を調整するかがすでに動き始めています。ハサミは、希望を形に変えるための最初の道具なのです。

ブラシとコーム、形が違うのは理由がある

ブラシも、見た目以上に種類があります。ロールブラシはブローのときに髪にカールや立ち上がりをつけるためのもの、パドルブラシは広い面で髪を整えながら乾かすためのもの、デンマンブラシは根元を起こしながらブローするためのもの。どれも「とかす」ための道具ですが、目的が違います。

コームも同じです。目の粗いコームは濡れた髪をやさしくほぐすときに、目の細かいコームはラインをきれいに取るときに使います。髪が濡れているときは、無理にとかすと切れ毛の原因になりやすいので、目の粗いものから整えていくのが基本です。道具の形には、髪への負担を減らすための理由がちゃんとあるのです。

ドライヤーの風と手の感覚で、仕上がりは決まる

カットが終わったあと、仕上がりを左右するのがドライヤーの使い方です。風を当てる方向ひとつで、根元の立ち上がりや毛先の向きは変わります。上から風を当てるとキューティクルが整いやすく、ツヤが出やすい。下から当てるとボリュームが出やすい。そうした基本を押さえたうえで、指やブラシで髪の流れをコントロールしていきます。

ドライヤーの風は熱も伴うので、同じ場所に当て続けず、髪を動かしながら乾かすことも大切です。サロンで仕上がりを見て「家ではこうならない」と感じる方は、乾かし方が違うだけということも少なくありません。乾かし方のコツは、カウンセリングのときにもお伝えしています。

商材は「髪質と今の状態」に合わせて選ぶ

シャンプーやトリートメント、スタイリング剤といった商材も、美容師の道具のひとつです。サロンにはいくつかの種類が並んでいますが、これは好みで並べているわけではありません。髪の太さやくせ、ダメージの状態、普段のスタイリングのしかたによって、合うものが変わるからです。

たとえば、しっとりさせたいときと、軽さを残したいときでは、選ぶものが変わります。香りやテクスチャーの好みももちろん大切ですが、まずは髪の状態を見ることが先です。カウンセリングで髪を触らせていただくのは、そのためでもあります。商材の選び方に迷っている方は、髪の状態と一緒にご相談いただくのがおすすめです。目安や使い方は、カウンセリングでお伝えします。

道具の手入れと、その先にあるもの

ハサミやブラシは、使いっぱなしでは本来の働きをしません。ハサミは切れ味を保つための手入れが必要で、ブラシは絡んだ髪や汚れを取り除いて清潔に保ちます。地味な作業ですが、これを怠ると、切れ味が落ちたり、髪への引っかかりが増えたりします。仕上がりの安定は、こうした日々の手入れの積み重ねの上にあります。

道具を大切に扱うことは、髪を大切に扱うことと同じです。お客さまの目には見えにくい部分ですが、サロンの仕事の質は、こういう見えない部分で決まることが多いと感じています。

ハサミ、ブラシ、ドライヤー、商材。道具の話をすると、つい道具自体が主役のように聞こえてしまいます。でも、美容師が本当に見ているのは、いつもその人の髪です。髪質、くせ、生え方、普段の生活。道具は、その髪に合った仕上がりへ近づくための手段にすぎません。

「このハサミだからこの仕上がりになる」という単純な話ではなく、「この髪だから、この道具をこう使う」という順番が大切です。カットやカラーのご相談のとき、美容師が髪を触って確認したり、普段のスタイリングについて詳しくうかがったりするのは、その順番を間違えないためです。

SECIL高津店のご案内

SECIL高津店は、高津駅徒歩3分の美容室です。お一人おひとりの髪質やライフスタイルに合わせたカットをご提案しています。道具や商材のこと、乾かし方やスタイリングのことなど、髪のことで気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

SECIL高津店は高津駅徒歩3分、営業時間は10:00〜20:00、火曜定休です。ご予約はホットペッパービューティーから承っております。

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