どうもこんにちは。
気づけばシミやシワも増え、鏡を見る時間が少しだけ長くなった鈴木です。
昔より寝起きは悪いし、回復も遅い。
でもなぜか、ハサミを持つ手はまだ飽きていません。
2026年。
美容室を取り巻く環境は、正直なところだいぶ変わりました。
変わったというより、変わらざるを得なかった、という表現の方が近いかもしれません。
物価は上がり、薬剤も光熱費も人件費も、全部が少しずつ重たくなりました。
その一方で、技術動画は無料で溢れ、SNSを開けば「誰でも上手くなれる」ような情報が並んでいます。
美容師という仕事は、
昔から「手に職」と言われてきましたが、
今は「続けられるかどうか」が問われる仕事になった気がします。
技術があるだけでは足りない。
人柄がいいだけでも足りない。
発信が上手いだけでも、やっぱり足りない。
全部をほどほどに、長くやれる人。
そんな美容師が、今は一番強い気がしています。
少し前まで、美容室は「数」が正義でした。
席数、スタッフ数、回転数。
忙しい=正解、みたいな空気も確かにありました。
でも今はどうでしょう。
ゆっくりでもいいから、ちゃんと話を聞く。
一人ひとりの髪と、生活と、年齢と向き合う。
そんな当たり前のことが、改めて価値になっているように感じます。
白髪が増えた、髪が細くなった、うねりが出てきた。
その全部は「衰え」ではなく、変化です。
その変化にちゃんと寄り添えるかどうか。
派手なデザインよりも、
無理のないカラー、
やりすぎないストレート、
自分で扱えるカット。
2026年の美容室は、
「やってあげる場所」ではなく
「一緒に考える場所」になってきた気がします。
美容師側も同じです。
若い頃みたいに、がむしゃらには動けない。
でもその分、見えるものは増えました。
失敗の怖さも、責任の重さも、ちゃんと分かるようになった。
昔は、
「とりあえずやってみよう」が多かった。
今は、
「やらない判断」も技術の一つだと思っています。
便利な時代です。
AIも進化して、写真も文章も簡単に作れる。
でも最終的に選ばれる理由は、
たぶん今も昔も変わらない。
この人に切ってもらいたいかどうか。
この人の言葉は信じられるかどうか。
それだけです。
2026年の美容師は、
派手じゃなくていい。
完璧じゃなくていい。
ちゃんと悩んで、
ちゃんと考えて、
ちゃんと続けている人が、
一番かっこいいと思っています。
そんな美容室で、
今日も静かにハサミを動かしています。
ではまた。